2011年4・5月号



あたらしい春


腕時計の電池を替え
ついでにバンドも新調しました。


そら色の時計



コインランドリーで洗濯したこと
もあるほど酷使してバンドが切
れそうだったけど見事に復活。
10年前、千円台で購入したので
すが、文字盤が見やすく、買い
換える気がしなかったのです。

持ち物は好きなものと必要なも
のが使う分だけあれば充分。
ゴミ屋敷化し始めた実家の片づ
け物をしながら、つくづく思うの
でした。


いらないモノは



どんどんすてちゃえ!




埃にむせながら三十年分の押
入に詰め込まれている不要品
を捨て、布団を収納し、床面積
を広げる。
トイレと浴室を磨き上げ、食器
類をリサイクルセンターに持っ
ていく。
引き出物はどんどん出して使う。
変色・変質してしまっているラ
ップや洗剤、タオルや肌着は可
燃ゴミに。
すっかりきれいに片づいたとこ
ろで、ため込んだ張本人は変
化に気付かないけれども、私
自身は気分がいいのでした。






部屋がきれいになれば
ぐっすり眠れます。




家事はさっさと片づけて
好きなことをしよう!










先日本づくりに携わる方たち
のお話を伺う機会がありまし
た。タイトルは「好きなことを
本にする」夢をどう形作って
きたか。









第一線で活躍されているお二
人の熱のこもったお話にどん
どんひきこまれて行きました。

おふたりとも仕事のネタになり
そうな、自分の好きなこと、物
にはとことん向き合う、投資す
る、集める、のだそうです。





「それらの集まった物をどう収
納しているか」という質問に
甲斐みのりさんは
「きちんと整頓する。」
「写真に撮ってから処分」
杉浦さやかさんは
「とにかくファイリング」
とのお答え。
一同深くうなずいたのでした。











家にフカフカのぼけてしまった
りんごがあったら、コンポート
をつくってみませんか。
ふだんのおやつにも、また人の
集まるときなど前日に準備して
おけるので便利です。





赤ワインで煮てみたらこんなに
きれい!




作り方

1.りんご2コは皮をむいて芯を
 とり、8等分にする。

2.ステンレスかほうろうの鍋に
 白ワイン(または赤ワインでも
 OK)350ccと水50cc、レモン果
 汁とグラニュー糖をいれる。


3.2の鍋を火にかけグラニュー
 糖が溶けたら、りんごを加えて
 静かに煮る。煮くずれないよう
 に気を付ける。


4.竹串で刺してみてすっと通った
 らできあがり。

5.あら熱を取ってシロップごと保
 存容器に移し、冷蔵庫で冷やす。

○ヨーグルトやホイップクリーム
を添えたりワインが苦手なら同じ
分量を水に変えてもおいしいです。







    
(番外編) 


酒とうまいもの好きだった父が鼻
から管で栄養を注入されるように
なり、最後はそれも吸収しなくな
ってしまっていた頃、遠方からイ
トコが日本酒をもって見舞ってく
れた。その酒をティッシュに含ま
せ、父の鼻に近づけると口元が
ほころびニヤッと笑うではないか。
「さすが!」とみなで手をたたい
て喜んだ。
意志の疎通が出来ないほど悪化
していたのに、である。
お酒の味を思いだした父は翌日
息を引き取った。

酒豪ぞろいの親類と囲む葬儀の
お膳は、これでお経がなくて歌が
出ればまるで結婚披露宴だ。
お互いの近況を報告しあい、思い
出話に花が咲く。
顔ぶれも、お膳も小皿が多いだけ
で内容はほぼ同じ。
当事者たちはほとんど食べられな
いというのも同じじゃないか。

アタマもカラダもフル回転して、
葬儀後の後始末、家業の手伝い
家の中の雑用をこなせるのは、
やっぱり日頃ちゃんと食べている
からではないかと思った。

一昨年、両親のあまりに粗末な食
生活を見て疑問に思い、この連載
を書き始めた。
この人たち(そして私の食歴も)は
特殊なケースだと思っていたがふ
とまわりを見渡せば日本全体が似
たような状況だ。児童虐待とか、
過剰労働、他者に依存しすぎる人
たちを多く排出する社会、ゆがん
でいる社会である。過食や孤食、
間違った食生活が起因していると
思っていたがそれがすべてではも
ちろんない。

私が小学生の頃の学習雑誌に載
っていたような「未来図」にはお腹
がすけばスイッチ一つで食べたい
ものが出てきて、行きたいところへ
行ける、なんでも人の思い通りに
なる生活が描かれていた。その時
代のコドモが考えた「未来図」では
なくオトナたちの考えた「極楽絵」
であろう。はたしてその通りに
なった。

だが私はそんな暮らしは望んでい
ない。カラダが動く限り働き、本
を読み「これおいしいね。」と言い
ながら食べ、その食べ物を作って
みたり、採ってみたり。犬と散歩
してときどき人とおしゃべりして
泣いて笑って、お日様の匂いのす
る布団に潜り込んでぐっすり眠り、
お腹がすいて目が覚める、そんな
暮らしがしたいのだ。
(してますね、すでに)


  

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