2015年6・7月号
旅先で気づいたこと。
部屋のあかりは必要最小限度で薄暗く
虫よけのためでしょうか、ティーツリー
オイルがほのかに香っていました。
レストランのテーブルには小さなブーケ、
日が暮れるころにはろうそく…。
居心地いい空間にはたいていあかりと
香りにちょっとした工夫がされているの
です。
部屋の隅まで煌々と照らす蛍光灯では
なく、ダウンライトや白熱灯色の電球など
やわらかいあかりは
目にやさしく、くつろげます。
↑赤ちょうちんののれんをくぐればそこは
もう呑兵衛のパラダイス。
もちろん地の肴、酒が目当てだけれど、
季節のしつらえや、心配りも味のうち。
家飲みメニューだけでなくテーブルまわり
やあかりのことなど、参考になりそうです。
私は家の中の匂いが気になるとき
台所のシンクのごみ受けに生ごみが
たまっていないか、床や壁が汚れて
いないかチェックします。
掃除が終わったら畑からミントを
二つかみくらい摘んできて葉をちぎり
ながら部屋にまきます。
バラの季節にはバラをかざります。
枯れて花びらが散ってしまっても
まだいい香り。
手のひらにあつめて香りを吸い込み
「ブルガリアのバラ園にいるみたい。」
ラベンダーは葉の香りも強いから輪っか
に編んで小さなリースを作って
「ここはプロバンス?」
小さい花ばかりだったら、オレガノや
タイムなどのハーブを合わせると
、いっそうさわやか。
バジルの花はとても甘い香りです。
大皿にオレンジやイチゴ、梅などの
果実をきれいにもりましょう。
鑑賞してからおいしくいただきます。
パンやジャムつくりも私は煮るときの
匂いが好きで作っているようなもの。
本当にうっとりします。
余っているワインやリキュールがあれば
ぜひ加えて煮てみてください。
つやよく、深みのある味わいに仕上がり
ます。クリームとイチゴジャムをスコーン
にそえれば「イギリスのティールーム」
よい香りで体調を整え、心地いい明かり
の部屋でおだやかに過ごせば、
頭の中で世界旅行ができそうです。
さて、6月の中旬、西三川のさかや農園
さんでは毎年恒例のバラ園がオープン
します。
期間中、「あわたさちこと仲間たち展」も
開催。さまざまな美しいバラとともに
どうぞ作品展もお楽しみください。
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