2014年12・1月号


しまびとジュニアをささえます

佐渡市子ども若者相談センター



今年四月、佐渡市に子ども若者
相談センターが開設された。
妊娠期から三十九歳までの
「しまびとジュニア」を対象とした
総合相談窓口だ。
児玉恵子初代センター長と相談員
の方々に話を聞いた。





ネットワークで支えます

これまでも各地区の保健師や民生委員
保育園や幼稚園、学校、ハローワーク、
病院、民間機関等が、それぞれ個別に
相談を受け、困難を抱える人々をサポート
していた。これからはそれだけではなく、
センターが中心となり、家庭や学校以外の
地域、公的・民間機関とも能動的に協働
して関係機関(者)が連携して個々の相談に
対応し、必要な支援をしていくことを狙いと
している。


どんな相談もできます

相談内容は「妊娠期の不安、子育てのこと、
保育園や学校で困っていること、就労の
問題など、子ども・若者に関しての相談事を
受け付けます」(児玉センター長)。
現状は不登校の子どもや学校で問題行動
がある児童・生徒への対処法等、親や
学校からの相談が多いが、相談窓口は
どのような悩みにも広く開かれている。
また、話に耳を傾けてもらえるだけではない。
例えば仕事に就きたければ、ハローワーク
や地域若者サポートステーション(サポステ)
を紹介してくれ、場合によっては同行して一緒
に話をしてくれることもある心強い存在だ。


話したらどうなる?

「適切な支援者へ繋ぎますが、具多的な
解決策がすぐには見つからないこともある
かもしれません。でも相談員としゃべっている
内に、こうしてみたら良いんじゃないかと、
自分で気付けることも結構あります。」
と児玉さんは言う。
困難を抱え、誰にも言えず独りで考えている
内は出口が見えないことがあっても、相談
することで解決の糸口が掴めることもある。
相談は、一度限りではなく何度でもできる。
「センターとしても、相談後も連絡を取る
などして、継続してケアしていきたいと思って
います。」


話を聞いてくれるのはこんな人

*発達に不安があるような子どもに関して*
佐藤保育支援専門員(保育士)



「保育園を回って気になる子どもへの対応を
保育士と話し合ったり、保護者からの相談を
受け付けています。また、集団の中でうまく
行動できない三歳以上就学前までの子ども
達を集めて教室を開いています。
人数の少ない集団で練習して、スムーズに
保育園や幼稚園に通えるようにトレーニング
してます。」


*学校に行きたくない*
濱田子ども相談員(元校長・教育指導主事)



「学校や教育員会での経験がありますので、
色々相談にのれます。
学校に行けない、行かない、行きたくない
という子ども達が一歩外へ出て遊び、友達と
関われる、家から出てこられる場所を作り
たいと思っています。」


*就職時、若者の相談全般*
後藤相談員(社会福祉士)



「就労相談等、社会に出る第一歩のお手伝い
をします。私に相談してもらうことで、家族
以外の人と話をするきっかけになればと思い
ます。話ができる所、愚痴るだけでもできる
所があるんだと思ってもらえるようにすること
から始めていきたいですね。」

子ども若者相談センターではこの他に、
保健師、家庭児童相談員が家庭での子ども
の養育について保護者の相談にのったり、
児童が虐待の対応にあたっている。
また、巡回支援専門員も、保育園、幼稚園
を回っている。


一歩踏み出してみませんか

児玉さんは言う。「相談を受ける過程で、
もっとこんなサービスや制度があればと思う
ことがあります。私達相談員が、相談から
分かった実態や課題から、市の施策に反映
していけるよにしたいと思っています。」
センターが目指すのは、一人ひとりが社会
との関わりを自覚し、社会の一員として一歩
を踏み出してもらうこと。
「人それぞれ、その人らしく満足のいく人生を
歩みだしてくれればと願っています。」



まずは電話でご連絡ください
相談は、電話、面接の他、ご自宅への訪問
もできます。また、面談は相談センター以外
にも、最寄りの支所等、都合の良い場所
でも可能です。

●佐渡市子ども若者相談センター
所在地:新潟県佐渡市畑野甲533
(畑野支所内)
電話:0259-81-1310
FAX:0259-81-1311
受付時間:月曜日から金曜日まで
(祝日を除く)8:30〜17:15
(児童虐待については365日、24時間受付)

センターを訪問する場合は、事前に電話で
連絡を。

▼子ども若者支援の理念についてもっと
知りたい人は「佐渡市 施政方針 平成26年度」
「子ども・若者ビジョン」(国の施策 H22年)
で探索

  

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