2015年4・5月号


佐渡ブラジリアン柔術クラブ代表
井上祐弥さん




ブラジリアン柔術・・・
柔道をルーツとする寝技主体の格闘技。
近年の競技人口の増加と諸国での普及に伴い、
2018年のアジア競技大会(インドネシア大会)
から正式種目に採用されることが決まっている。



バスケット・マラソンから柔術へ

子供の頃は、バスケットボール漫画の
『スラムダンク』直撃世代で、高校まで
バスケ、マラソンをやっていました。
それが、プロレス好きの父や兄の影響で
格闘技が好きになって、二十を過ぎた頃
から柔術を知り、実際に始めるようになり
ました。身長も高くないし、体型からして
も走ったりするよりも格闘技の方が向いて
るんだって、昔から周りに言われていたよ
うな気がします。
いつかやってみようと頭の隅にありました。


好きすぎて上達した

柔術が好きすぎて上達は早かったです。
試合や教則ビデオを見て、「あ、これは使える」
っていう感じで、新しい技や戦い方を取り入れ
ました。試合にもたくさん出場して、もう数え
ていませんが百試合を超えていると思います。
柔術の奥深さと、非力な者でもテクニックで
勝っていく姿にロマンを感じて夢中になって
いきました。


自ら経験するほうが楽しい

柔術の何が楽しいかの問いに、表現するとしたら、
「戦いの練習は楽しい、柔術にはそれがつまっ
ている。」言葉で説明しきるのは難しいですが、
柔術は見ることよりも経験すると楽しいスポーツ・
格闘技です、と自信を持って言えます。
打撃以外何でもありな分、戦い方はどんな
スタイルでも良いんです。
極端に言えば、背中を向けて戦って、相手が
来た瞬間に足関節を取るとか、そういうことも
できます。力でねじ伏せるのではなく、知恵の
輪を解くように身体をさばき、テクニックによ
って相手をコントロールして有利なポジション
を取り、関節技などの極め技を狙う。
ゲーム性が高くその攻防はスリリングです。




安全と、負けを認める
 
柔術は比較的怪我の少ない格闘技と言われて
いますが、クラスでは安全に楽しめるよう
怪我予防のための体の使い方から学んでいきます。
他のスポーツ同様、スポーツ保険の加入につい
ても推奨しています。
負けを認め、そこから学んで行く地道さが上達へ
の近道であることも伝えています。


柔術を極め、広める
 
柔術が続けられるのも周囲の理解があってこ
そと思っています。また、サポートしてくれる
家族や友人に感謝しています。
昨年と一昨年、ロサンゼルスの世界選手権に
出場する機会を得ましたが、一昨年は一本負け、
昨年はリオデジャネイロの選手に0-0の引き分け
レフリー判定負け、悔しくて次は勝ちたいという
思いが強くなっています。
いつかもう一度機会が得られたなら世界で一勝
したい。同時に、柔術を広めることがライフ
ワークです。多くの人が気軽に新しいこと始め
ようと思って練習を覗きに来てくれたら嬉し
いです。





佐渡ブラジリアン柔術クラブ
練習日:毎週土曜日
時間:18:30〜20:30
場所:真野武道館(佐渡市真野名古屋165-1)
会費:100〜300円/回(施設使用料のみ)
ブログ:http://sadobjj.blogspot.jp
お問い合わせはお気軽に。
eメール:bjjsado2014@gmail.com



井上祐弥(いのうえゆうや)プロフィール
ブラジリアン柔術黒帯
2009 アブダビコンバットアジア大会ベスト16
2012 ブラジリアン柔術全日本マスターズ
選手権 優勝
2013, 2014 ブラジリアン柔術世界選手権出場
佐渡市真野出身。病院に勤務する看護師であり、
二児の父でもある。34歳。

  

佐渡情報

2013 S*Life all right reserved.