2011年10･11月号

げんまるつれづれ綴り

高く澄んだ空の下、
たわわに実った柿の実が
キモチのよい秋の風にゆれている。
紅く染まりはじめた柿の実を見ると
待ちに待ったアノ果物たちの季節～♪と
思わずニンマリしてしまう。
特別、果物が好きというワケではないが
この時期にしか出回らない佐渡育ちの
アノ果物だけはどーしても食べたい！と
一日千秋の思いでその時を待つ。

その果物とは、
佐渡一のブランド果物・おけさ柿、
今やその美味しさが知れわたり大人気の
佐渡りんご、ルレクチェである。
おけさ柿のトロリとした食感と郷愁誘う甘み、
うっとりとするくらい味わい深い佐渡りんご、
豊潤な香りとまろやかな食感がなんとも
上品な佐渡のルレクチェ。
クーーッ想像するだけで思わずゴクリっ！
ノドが鳴ってしまう。

佐渡の果物といったらおけさ柿と子供の頃から
決まっていた。大げさにいえばおけさ柿ほどの
品質の良い果物など佐渡にはないと思っていた。
だがほんの数年前、親戚づてに佐渡りんご、
知人ルートでルレクチェをいただき期待もせず
なんの気なしに一口食べてビックリ仰天した。
佐渡りんごは蜜をたっぷり含み歯ざわりもよく
たとえようのない深ーい甘みがあり、
ルレクチェは食べる毎に品のいい甘みが
ほわっと口の中に広がり幸せな気分になった。
佐渡にこんなに美味しい果物があるとは・・。
まさに一発Ｋ・Ｏ、ノックアウトされた。
以来、おけさ柿とともに大ファンになった。
アノ美味しさを知ったら他のものは食べられん、
そう感じた。

そもそも佐渡は対馬暖流の影響で、冬は暖かく
夏は涼しいことから沖縄を除く本土で見られる
果物のほとんどが栽培されていると聞く。
おけさ柿、佐渡りんご、ルレクチェ以外に
イチゴ、イチジク、ブドウにナシ、キウイに
サクランボ、メロンそれにミカンと四季折々に
安心安全な美味しい果物が食べられる。
安心安全なものが食べられるということ。
震災後の今の日本において
このうえない幸せなことである。
米も野菜も果物も一番美味しい実りの季節。
すべてに感謝して「いただきます」。

　　