2012年8・9月号



























げんまる つれづれ 綴り


ギラギラの太陽の下、
蝉の大合唱に夏の盛りを感じるようになった。
あぢぃのぅーー・・・夏が暑いなんてことは
当たり前のことだが近年の暑さはチョット
尋常じゃない。熱中症でダウンする人が
続出するほどなのだから相当である。
本土に比べたら佐渡なんて全然涼しいとは
言うが、そうはいっても暑いもんは暑い。
猛暑続きの夏をどう過ごそうか、
くわえて引き続き今年も節電の夏、
対岸の火事だからと知らん顔できない。
震災以降、節電に対する意識の高まりから
今のように電気がなく、クーラーや扇風機も
なかった昔の人々の涼のとりかたを生活に
取り入れて、情緒あふれるニッポン人らしい
心豊かな夏を過ごそうとする動きが全国の
あちらこちらで広がっている。
当時の人々は暮らしの知恵を駆使して
涼をとった。団扇で風をつくったり、
簾などで風通しをよくして直射日光を遮ったり
行水をしたりして暑さを凌いだ。
なかでも打ち水は効果抜群で、石畳などの
舗装技術を道路にあえて施さなかったことで
土の道が多く、その分冷却効果も大きかった。
朝夕に庭や道端に水をまき、気化熱で
気温を下げるといった手段は多くの人々に
知られていたようだ。勿論、打ち水には雨水や
生活排水を使うといった無駄のない
エコな暮らしが実践されていたというから凄い。
先人の知恵の凄さはこれだけではない。
目に涼しい朝顔や金魚鉢、耳に心地いい風鈴、
カキ氷やスイカ、ソーメン、ところてん等の
夏の体にピッタリな食べもの、など五感から
涼をとるということをしていた。これらすべて
暮らしからうまれた知恵というのだから
ホーント畏れいる。
ふっとこの言葉が思い浮かんだ。
「温故知新」
豊かの代償を感じつつ、先人の知恵に学び今を
精一杯生きる。節電の暑い暑い二度目の夏、
暑い暑いと言ってばかりじゃなく工夫と知恵で
乗り切らんなんな〜♪
それでも尚暑くて仕方のないときは、
背筋がゾーッとするような怪談話もいいかも。
フフフ・・・。
あ、電気はもちろん消さんなんね(笑)









  

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