2013年6・7月号

げんまるつれづれ綴り

なにかとせわしない春が
あっちゅう間に過ぎ、
気づけばもう水無月・・・。
梅雨が近づいている。
「はぁ～ぁ・・・。」
毎年のことながら、ため息がでる。
春から夏へ季節が移ろうこの時期は、
生ぬるく湿っぽい梅雨時の空気も手伝って
なんとなく憂うつな気持ちになる。

そんな気持ちを吹っ飛ばす絶好の
ヒーリングスポットが丁度この時期
佐渡にはある。
島の最北端に位置する大野亀だ。
大野亀は、佐渡市願にある
日本三大巨岩の一つ。
亀がうずくまっているように
見えることから、こう呼ばれる。
亀はこの周辺では神のことを指し、
神が宿る岩として昔から信仰されてきた。
標高一六七メートルの美しい一枚岩。
頂上には善宝寺石塔があり、そこから望む
三六〇度の景色はあっぱれ！
心の靄がいっぺんに晴れるくらい絶景だ。
初夏には黄花カンゾウ、岩ユリが咲き、
トビシマカンゾウの群落は日本一の規模で
咲き競う。そう！まさにこれからが
最高の季節！訪れる人の心を癒してくれる。
また、大野亀から海岸づたいに二ツ亀に
向かい探勝路を歩いて行くと、途中に
賽の河原の洞窟がある。洞窟の中には
小さな地蔵が無数に祀られており、
波の音優しい祈りの聖地となっている。

島じゅうがパワースポットにあふれている
佐渡で、もっとも大地のパワーと癒しを
感じる大野亀。
行くなら・・・
「今！だっちゃ～」（笑）