2017年12・1月号




















げんまる つれづれ 綴り



今年も残すところあとわずか。
いよいよ師走、なにかとせわしい
十二月がやってくる。
この一年、世の中も私事も胸中ざわつく
ような出来事が多かった年だった。
来年の事を言えば鬼が笑うというが、
来たるニューイヤーはさてさて
どんな年になるのだろう?
ゆく年を思い、新たな年に願い事や
決意はめずらしーーく多くある。
ウン、そうだ!初日の出参りをしよう!
正月はゆっくり寝正月〜と決め込んでたが、
この年明けは初日の出を拝んで清々しい
新年のスタートを切りたい。
とはいえ、日本海側ではお天気次第なのだが。

初日の出とは、ご存じのように
一月一日の日の出のこと。
日本では一年に一度の最初の夜明けとして
大変おめでたいとされる。
初日の出の風習は日本古来の習慣だが、
おもに明治時代以降に盛んになったという。
四方拝という、東西南北の神様や神社、
先祖を拝礼する天皇の元旦の儀式が始まりで
それが庶民の間に現在の形で広まり、
初日の出を拝むという習慣になった。
そんな初日の出だが、なぜこんなに拝まれる
ようになったのかというと、毎年正月
初日の出と一緒に歳神様がいらっしゃり、
各家々に現れるとされていたからだ。
歳神様とは穀物の豊穣を司る神様で、
食べ物に困らないよう一年の豊作を祈り、
同時に、前年の感謝の気持ちをお祈りする。
農耕民族である日本人にとって歳神様は、
穀物と豊穣の神であり、もっとも身近で
もっとも大切な神様だったといえる。
また我々祖先の神でもあり、ご先祖様に
あたるとも考えられている。
そのことから、歳神様をお迎えするお正月は、
新年を祝うだけではなく、ご先祖様に
家族全ての幸せを祈る神聖な行事といえる。

初日の出は、その歳神様を象徴するもの。
新年最初の日の出を拝んで、一年の願いと
幸運を祈願したいものだ。

〜二〇一八年が
   穏やかで平和な年でありますように〜



  

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