2017年4・5月号

































げんまる つれづれ 綴り


最近、大相撲が好きだ。
今は春場所のまっ最中。取組を生中継で
観ることはほとんどできないのだが、
場所中は勝敗が気になるようになった。
ウーン、まさか相撲に興味を持つように
なるとは、自分でもビックリである。
大相撲に関心をもつようになったのは、
今年の初場所で十九年ぶりに日本人横綱・
稀勢の里が誕生したから、とかそういうこと
ではない。伝統の国技、競技としての大相撲
の面白さに今さらながら気づいたからである。
これまで大相撲は、年寄りが観るものと
決めつけていた。そもそも、髪はちょんまげ、
上半身裸、まわし一つで大きな腹をした力士
に魅力を感じなかった。確かに千代の富士は
強かったし、若貴ブームとかはあったが、
だからといって特に相撲に関心を持つことは
なかった。相撲なんかナー、くらいの気持ち
しかなかった。ところが、だ。
ある時、テレビでじっくり取組を観ていると、
これがやけに面白い。本当に今さらなのだが、
土俵の枠からでたら負け、先にお尻を
ついたら負け、という超シンプルなルールと
くわえて、勝敗がすばやく決まる、という
分かりやすさにすっかりはまってしまった。
また、競技としての面白さもさることながら
それ以上に興味深いのは、相撲独特の文化と
歴史にある。国技とされる日本の相撲の歴史
は長い。日本の相撲文化は、古墳時代から
始まったとされる。古事記や日本書記など、
日本の古い書籍の中にも相撲に関する記述が
ある。現在のように、職業としての大相撲が
始まったのは、江戸時代からと言われており、
昭和三十年代後半までは、女相撲まであった
というから驚きである。さらに、相撲独特の
作法やしきたりは様々な意味を持ち、
いにしえの日本を想像させる。単に強い弱い
を決めるだけでなく、そこには格式を
重んじる心があるところが、日本の相撲の
大きな魅力であり、長く人々に親しまれて
いる理由なのだろう。
ところで、力士は全国から集められると聞く
が、佐渡も例外ではなかった。
現に今、佐渡出身の現役力士が関取めざして
奮闘中。浅香山部屋所属・魁渡(かいと)だ。
師匠は元・大関魁皇こと浅香山親方。
コリャ、ますます大相撲から目が離せんちゃ。




  

佐渡情報

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