2017年6・7月号


佐渡市地域おこし協力隊
空家対策移住者支援担当 
ひょうご屋(シェアスペース)オーナー
熊野礼美さん
(れいみさん)






佐渡は原風景


2014年の11月から地域おこし協力隊で佐
渡へ来て三年目になりました。
 協力隊の運用は市町村に任せられてい
るので、今は市の臨時職員という身分です。
兵庫県姫路市出身で高校まで飾磨(しかま)
で育ち大阪の大学を出て、佐渡に来る前は
神戸で教材販売の仕事をしていました。
佐渡のことはトキと金山ぐらいしか知りませ
んでしたが、山と高山植物が好きなので、
2014年のGWにドンデン山に登り、そこで見
た高山植物が凄くてびっくりしました。
次の日は両津に泊まって、商店街でのお
ばちゃん達との会話が素朴で、笑える話も
あってとても楽しかった。三十二歳で結婚
しましたが、神戸での慌ただしい生活に疑
問を持ち、自分の暮らしを取り戻さないと
いけないと思っていて、育った飾磨も環境
が激変してしまったので、佐渡に来て自分
の原風景に会えたような気がしました。



協力隊の仕事とは


協力隊の業務内容をぱっと見て、旅行が
好きなので、三年の任期終了後に佐渡に
あまりないゲストハウスを開きたいなと当
時は思っていました。
それなら民泊関係のこと勉強した方が繋
がりもできるかなと考えていたら、自分で
空き家の調査をしながら物件探せばって
言われ、あっ、それでも良いんだなと(笑)。
仕事は空き家探しというよりも、空き家の
申請書をもとに申請された内容に齟齬が
ないか、市の職員さんと確認しに行ってホ
ームページに掲載します。私は協力隊の
ブログで空き家レポートというのを書いて
いて、それを見た方が家を見たいって言
えば紹介して、という流れですね。
 この四月から、市役所の地域振興課の
中に「UIターンサポートセンター」というの
ができました。とりあえず、UIターン者の
移住に関するご相談や、空き家のことで
分からないことがありましたらぜひお越し
ください。



小木のひょうご屋(シェアスペース)


ひょうご屋は、空き家調査で申請のあった
家です。
 古民家の改修の大変さが、費用なのか
体力なのか手続きなのか色々知りたくて、
一回実験してみたいなと。
ここは車が通れない風呂もないで条件が
悪いんですが、ここで人を集めることがで
きたら、もう島内どこをやっても皆さんでき
ますよって思いました。改修はプロの方の
協力を得て、DIYワークショップで進めてい
ます。佐渡建築士会青年委員と一緒に解
体から始まり、床張りや壁を作ったり障子
を貼ったりベンチを作ったり。
青年委員に兵庫君っていう人が居て、私
が兵庫出身で、この家の屋号がひょうご
屋で、もうトリプル奇跡なんですよ(笑)。



イベントは絵の個展や、中国語講座もこ
こで開きました。
改修途中に「古民家☆デパート」っていう
名前で、ここから出た食器を投げ銭で売
ってフリーマーケットもやりました。
この先、業務用のキッチンを入れてレンタ
ルカフェみたいなことをしようと思います。
佐渡でも土日だけカフェをやりたいとか、
果樹農家さんでも、忙しくない時期にケー
キ作って出してみたいとか、そういう方に
貸し出ししてみようかと。



リフレッシュできる空気を


人と情報とご縁が集まる場所を作りたい
と考えていますので、興味のある方は気
軽にお問い合わせいただき、一緒に何か
作っていきたいと思ってます。
佐渡に関わっていたら、誰でも人や自然
からもらうエネルギーなどで、何か分から
ないけど心身リフレッシュになっちゃった
っていう空気で島を包みたいですね。





●地域おこし協力隊とは
地方への人の流れを創ることを目指し
地方自治体が、都市部の人材を過疎
地域や離島などの新たな担い手として
受け入れ、地域力の充実・強化を図る
取組です。
*総務省ホームページより抜粋






お問い合わせ
070-2612-4541
Email: reimikumano@gmail.com

地域おこし協力隊ブロ「隊員的空家レポ」
執筆中!
http://sado-chiiki-okoshi.blog.jp

人・情報・縁が集まるシェアスペース
ひょうご屋
https://www.facebook.com/hyogoya/



  

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