縁とは奇ナリ。
〜あいえんきえん〜




第十二話
《全ては信頼。絆から》


みなさま、いかがお過ごしですか?
わたくし山田は、見事にコタツから
出られなくなっております
・・・へへ。
さて、【縁】とは次々やってくるも
のですね。今回もステキな出会いを
ご報告。【鷹匠(たかしょう)】という文
化に触れさせていただきました。
肉食の猛禽類を幼鳥の頃から調教
し時間をかけて、主人との信頼関係
を結んでいくというもの。
害鳥の駆除に活躍したり、全国的・
国際的な大会が催されたりと注目を
浴びています。


佐渡の鷹匠、土屋さんとイギリスから
やってきた【ハイブリッド・ファルコン】
と呼ばれる種類のハヤブサ。
まだ幼鳥。お互いに息を合わせる。



今回見せていただいたのは、この日
が【空デビュー】2回目の雄の幼鳥。
幼鳥といっても猛禽類の持つ独特な
鋭い形のクチバシと迫力のある脚は
正真正銘肉食のもの。
彼の姿が空の下に現れるたび、上空
にはすごい数のトビが集まり旋回を
始めます。ときには佐渡に住む野生
のハヤブサも勢いよく飛んでくるこ
ともあるとか。
鳥たちは頭も目も良く、幼鳥とわか
るとちょっかいを出してくるそうで
息が抜けません。
そんな中を彼は飛び立ちました。
低空飛行ながら、羽音が聞こえる距
離をしっかり旋回。
そして何度もルアー(疑似餌)にアタ
ック。土屋さんの呼び笛の音と声に
反応して答える姿には絆を感じまし
た。着地はちょっと不時着気味でし
たが、そこはご愛嬌。
「まだまだこれから。」
と言いながら拳に帰ってきた彼のお
腹を優しく撫でる土屋さんからは、
なんともいえない愛情を感じほっこ
りした気持ちになりました。



  

佐渡情報

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