縁とは奇ナリ。
〜あいえんきえん〜




第8話
《さぁ!挑戦の春!の巻》


春。別れの春。出会いの春。
出発の春。祭りの春・・・。
いろんな春があるけれど、皆さん如何
おすごしでしょうか?
あったかい春が大好きな、やまだです。
佐渡はこれからがイイ季節♪
花の種類も増えて、海の色も明るくな
って、陽ざしポカポカ。ついウトウト・・・
いやっ!気合だ!新しいだからこその
<挑戦>もあるのではないだろうか。
このコーナーでは<あたりまえ>から<特
別>まであえて取り上げる事で、皆様の
何処かに響くといいな。という想いから
掲載させて頂いております。
(ありがとうございます!)
さて、今回はスペシャル枠。
<挑戦>というテーマに相応しいある一
人の冒険家の紹介です。





彼を知ったのは、何の気ナシに観てい
たテレビ。その人は抜けるような青い
空を背景に、荒い呼吸で雪山に登っ
ていた。デスゾーンと呼ばれる、死と
隣り合わせの場所で感謝の言葉を
口にして。
彼の名は『栗城史多(くりきのぶかず)』。
マッキンリー単独登頂をはじめ、6大
陸最高峰単独登頂。そしてそしてヒマ
ラヤ遠征。単独・無酸素登頂インター
ネットによる動画配信での『冒険の共
有』これが彼の全てを賭けた挑戦。
全く新しいタイプの登山家。
そんな栗城氏の講演会が今年1月、
新潟市内で催された。
こりゃ、いかにゃ!早速アポを取る
べく動く。もちろん、コネも何もない。
やはり、日本各地で行われる講演会
のほとんどを日帰りでこなすという、
超多忙な毎日の栗城氏。(タフです!)
もちろん新潟へも日帰り。
さらに、登山のためのトレーニングに
も取り掛かる。ということで、ご本人に
直接取材は叶わなかったけれど、こ
うして書かせていただけるのは事務所
さまのご好意があっての事。
(栗城事務所大土さまに感謝。)
※このような小さな記事にも、いろい
ろな方々によるご協力がかかせない
のです!
講演会当日、会場に着くなり目にした
ものは、展示されたエベレストでの写
真。そして受付にできた長蛇の列。
聞けば、県内はもちろん、県外からも
講演会に参加しているという方もいる。
それから、制服姿の男子学生。引率
する先生の姿も見受けられた。小さ
な子供や学生連れの親子、年配の
ご夫婦、アウトドア!を醸し出す男性
、華やかな山ガール達、若い男女・・・
実に幅の広い客層。
メディア露出が増えたこともあるかも
しれないが、彼に対する注目度がうか
がえる。後で確認したところによると、
参加者は500名に近かったそうだ。
客席がどんどん埋まっていくわけだ。
今回の講演会、主催は企業でも行政
でも、NPOでもない。
ただ、地元新潟を
元気にしたい。という気持ちを持って
活動し、栗城氏を応援している<にい
がた栗城会>。スタッフは全てボラン
ティア。
なぜこんなに、人が集まるのか。
そこには栗城氏の<挑戦への強い想
いと覚悟、全てに感謝する姿勢>があ
るからではないだろうか。
それがどんなものなのか、登山家
『栗城史多』の活動を改めて紹介する。
(以下、栗城史多オフィシャルサイト
http://kurikiyama.jp/より抜粋)



◆冒険の共有、これまでの軌跡◆

2001年
大学山岳部で登山に出会う。

2004年
海外初遠征。北米最高峰マッ
キンリー(6194m)を単独登頂。
その後6大陸の最高峰に登り、
ヒマラヤへ

2007年
チョ・オユー(8201m)単独・無酸素登頂。
転機となるインターネットに
よる動画配信に出会う。7500m地点か
らのスキー滑降も成功。

2008年
マナスル(8163m)単独・無
酸素登頂と、山頂直下からのスキー
滑降に成功。動画配信による「冒険
の共有」をスタートさせる。

2009年
ダウラギリ(8163m)単独・
無酸素登頂。
6500m地点からの生中継が成功。
6000m地点よりスキー滑降。

2009年秋
エベレスト(8848m)中国側からの単
独・無酸素登頂を目指すが、途中
で生中継が不可能に。
7950m地点下山

2010年春
アンナプルナ(8091m)
新しい中継機材CCR開発も機材トラ
ブルで、中継に失敗。
アタック途中で凍傷に。
頂上まで残り400mの地点で下山。

2010年秋
エベレスト(8848m)
ネパール側に向かう途中、飛行機事
故で大切な仲間を失う。
7000m地点からの中継に成功するが、
異常気象。計画通りに高所順応がで
きず、7750m地点で下山

2011年春
シシャパンマ南西壁。単独
無酸素。標高差2000m近くの氷壁を
登り稜線に出るが、体調不良により
7600m地点下山。
別ルートから挑戦するも下山。

2011年秋
エベレスト(8848m)ネパ
ール側からの単独・無酸素登頂。
7800m地点で高地に生息する、キバ
シガラスによるアクシデントに見舞わ
れ下山。5800m地点からの生中継を
行う。

現在、2012年春・再びシシャパンマ南
西壁(8027m)への遠征、秋季エベレス
トに向けて、地上の山登りに奮闘中!

軌跡をたどれば、なんてスゴイ人なん
だろう!と思う。しかし、栗城氏にとっ
て<地位や名声>は関係ないという。
彼の目指すところは、とにかく『冒険
の共有』なのだ。彼にしか出来ない
冒険をする。
彼にはニート、ひきこもりだった時期
がある。
そこから這い上がる決心をし、今に至
るのである。そして動画配信との出会
いにより、冒険を伝えるだけではなく、
還ってくる声。昔の彼と同じく、挫折、
葛藤夢が持てず元気のない人からの
声。「ありがとう」という言葉。多くの人
々も自分と同じような思いをしながら、
見えない山を登っている。その人達と
一緒に山を登ること。それが彼の冒
険の使命と悟ったという。
無限の可能性を伝え、どれだけの人
に、一歩を越える勇気を与える事が
出来るか。それが彼の果てしない冒
険だ。 さあ!皆さんも新しい挑戦を
してみませんか?
彼と共に・・・。



写真提供:栗城史多事務所



登山家
栗城史多
(くりき・のぶかず)
1982年
北海道今金町出身
身長162cm・体重60kg

主な著作
<一歩を超える勇気>
<NO LIMIT>
(TSUTAYA佐渡店の特設
コーナー必見!)

新聞、雑誌などでの連載や
ドキュメンタリー、バラエ
ティ番組など、活動の幅も
広い。講演で全国、海外を
飛び回りながら、冒険に向
かって突き進む。東日本
大震災後復興支援にも協力。



  

佐渡情報

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