縁とは奇ナリ。
〜あいえんきえん〜




第9話
《もう舞台は、世界なんだなぁ。巻》



『佐渡を世界遺産に』という言葉を、
よく耳にします。
2010年には<日本>での<世界遺産
暫定候補>として、<一覧表>に記載
された。と聞きます。
はて、具体的にはどんな動きがある
のんかなぁ?
好奇心をくすぐられ、佐渡の一市民
として、わたくし山田、3月に朱鷺
メッセで行われた『金を中心とする
佐渡鉱山の遺産群』と題された、
世界遺産国際シンポジウムに参加
してきました!

フロアには、佐渡金銀山に関する資
料や絵巻などが展示してあり、スー
ツ姿の方々がズラリ・・・。少々恐縮
しつつ受付にて、通訳の機械を受け
取り(さすが、国際!)ホール内へ。
スクリーンに映し出される佐渡の自
然と、人の手で作り出された無機質
な機械が混ざり合う景観。




羽茂高校 郷土芸能部による佐渡
民謡も披露されました。
これも立派な遺産!
演目は小木おけさ、相川音頭、
七浦甚句、佐渡おけさ




今回のシンポジウムでは、考古学、
地質学など各専門家による佐渡の
歴史的、地質的な具体的価値や世
界遺産登録に対する意識、姿勢に
ついて聞くことができました。

佐渡は世界遺産の中の<文化遺産>
をめざしていて、考古学、地質学的
に見ても、歴史を知る事ができる保
存レベルで、貴重かつ価値がある。
自然・環境・文化のミックスが産業
遺産としても素晴らしい。しかし<世
界遺産登録>が目標ではなく、その
先の<遺産をいかに継続して保存し
ていくのか>の方が重要になってくる。
それには、地元佐渡の住民が生活
している者として、その価値を知り、
認め、理解し、更に自信をもって誇
れるような動きと、<アジア・世界〉と
の比較が重要。

とのこと。
いずれにせよ、舞台は世界。
佐渡がどこまで盛り上がれるか。
どれだけ視野を拡げていられるか。
それが鍵なんじゃないか。と感じま
した。世界遺産登録を抜きにして、
佐渡のあり方について今一度考え
てみるイイ機会かもしれないですよ
ね。




パトリック・マーチン氏
(国際産業遺産保存委員会会長)
バリー・ギャンブル氏
(世界遺産コンサルタント)


  

佐渡情報

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