縁とは奇ナリ。
〜あいえんきえん〜




第二五話
《春まつり、晴れ》の巻


まだまだ寒さの残る4月の夜。
村のあちこちから、仄かに聞こえる音が
する。春祭りの練習。あ〜やっと春が
きた!と嬉しくなる。3月末から祭
り前日まで親も子も、太鼓に笛に舞
に練習。筆者の仕事柄、小学生と関わ
ることが多いのだけれど、みんな時期
がやってくると
『オレ、今年も祭りでるし〜』とか
『今年から旗持ちだ〜』とか
『○○は、たな乗るんだぜ!』とか
やる気…というか誇りすら感じられ
るキラキラした表情で教えてくれる
から、なんだか聞いているこちらもワ
クワクしてくる。そしてきゅ〜んと懐
かしくなる。小学生の頃、祭りに参加
する同級生たちが、いつもより少し
大人びて見えたなぁ…お祭り早退、
うらやましかったなぁ…(笑)とか…。
でも子供心にもわかるんですよね。
彼らには大切な役目があるって事☆





今年の赤泊祭りは晴れ。『赤泊ん祭
りは雨だぁさ』と地元ではよく言われ
るんだけど、この理由が興味深い。
町の男衆が引く【たな】。山車のよう
な格好のものに、舞台があり屋根では
男の子達が太鼓や笛を鳴らし民家の
軒や電柱スレスレを引き回す。
この【たな】の龍の彫り物が立派すぎ
て雨を呼ぶんだとか…。だから今年
は珍しいという声もあった。ムムム。
お祭りは、見るもやるも晴れたほう
が嬉しいなぁ〜。



4月の祭りには【たな】の他にも
【小獅子】【大獅子(2匹)】
【さがりはの舞】祭りの締めくくり
【提灯たな】が賑やかに練り上げた。
次は7月!
少子高齢化感はリアルだけど、
祭りを誇りにしている次世代も楽しみ
だなぁと感じました!






  

佐渡情報

2013 S*Life all right reserved.