縁とは奇ナリ。
〜あいえんきえん〜




第二八話
《二〇一六年へ》の巻


さて、この冬はかなりの暖冬と言
われておりますが、この号がお手
元に届く頃にはどんな景色や空気
に触れているのでしょうか・・・
そんな事をぼんやり考えながら
筆が動くままに二〇一六年の干支
である【申】を描いてみました。





・・・如何でしょうか。イケメン
ならぬ、イケ申でしょうか。
また、この絵からどんなことが想
像できますでしょうか。
新年への期待?
年の初めの決意でしょうか?
意気込みでしょうか?
それとも、憂い?戸惑いでしょう
か??
絵というのは言葉が無くても見る
人によってとらえ方が違い、その
絵をもとに物語や空想を広げたり
する事ができますよね。
実はこの絵を描いている最中、
私の心にずっと浮かんで離れ
なかった言葉がありました。
それは【平和】です。

二〇一五年は国際的、日本国内
的にも平和・戦争について深く考え
る機会がより増えた年のような気
がしました。
誰もが望む平和のはずなのに、そ
れをめぐって争いがおこる。
民族や宗教の違いで対立がおこる。
とても悲しい現実です。
それは遠い異国の地でおきている
事でしょうか?実は他人事ではな
いかもしれませんね。
戦後七〇年の節目。
あの戦争を体験された方々の生の
声を聞く機会はますます貴重なも
のになっていきます。
私達のような、次の世代が自分事
と捉え、平和を繋いでいく覚悟を
していかなければ。と感じます。

さあ、二〇一六年申年は、どんな
一年になりますでしょうか?
皆様の思い描く一年になるといい
ですね!
十二支の物語では、申は戌と到着
の順番でケンカをしていたそうで
す。そこへ鶏が仲裁に入り干支の
順番が決まったとか。臨機応変な
申が一足先に。間に鶏、真面目な
戌がその後。でもやっぱり納得が
いかないので、【犬猿の仲】なんだ
そうです。
申のように臨機応変に。
でも平和な一年を☆

  

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