縁とは奇ナリ。
〜あいえんきえん〜


第十九話

《ふたつの地鶏》の巻


あけましておめでとうございます

午の年です!昨年は巳年だっただ

けに、『シュルルッ』と過ぎていきま

したが、今年は『パカラッ』と駆け

抜ける年になりそうですね〜。

さて、今回も素敵!でしかもヤマ

ダの人生を変えてしまうやもし

れぬ出会いがございました!ので

ご紹介させていただきますね。



はい!この勇ましい姿。ここはどこ

かと申しますと、【にいがた地鶏】

の生産者様の鶏舎。関川村の早坂

さんは女性ならではの愛情深かさ

と細やかな気配りで鶏たちに接し

ています。自分の子どもを愛おし

むように鶏を育て、やがてこの鶏

舎から巣立ち、誰かの命の源とな

り誰かに豊かな食を提供する。

そんな心にあふれています。




この、豊かな愛情こそが大切なん

です。と、今回このご縁を下さった

新潟、佐渡の地域活性化、地産地

消【食】に対して命を燃やす、

外崎さんはお話して下さいました。

『その土地の食材をその土地で食

べる。その地のエネルギー、そして

そこに愛情が込められて旨みが増

す。本当に安全に安心して摂れる

食材と、雇用の場を未来を担う子

どもたちに残したいじゃないです

か。』と。

【にいがた地鶏】は生産者の方々の

日々の愛情や生産普及研究会の努

力、新潟県からのバックアップも

整い、年々生産数が増えて今年度

の生産予定数は一万羽程。それで

も生産者は少ない。佐渡ではまだ

生産者がいないので、今後新たな

展開も期待されそうですね。気に

なる方は是非お問い合わせを!



この【にいがた地鶏】との出会いと

共に訪れたもう一つの更なる出会

い。【佐渡髯(ひげ)地鶏】。こちら

も外崎さんの新潟、佐渡への情熱

に導かれる形での出会いでした。

【佐渡髯地鶏】。はて。ヤマダは初

めて聞きました。チャボやらウコ

ッケイやらは知っとるけど…【髯】

ってなんだ?と。情報によると、

アゴの肉垂が退化して、そこにヒゲの

ような羽毛があるのが特徴とか。

どうしても実物が見たい!もっと

しっかり【佐渡髯地鶏】を知りたい

!…ということで【佐渡地鶏・ひげ

】生産組合事務局の本間さんにご

協力いただきました。

こちらがその【佐渡髯地鶏】の雄と

雌。アゴに立派なヒゲがあり、

ニワトリと一般的に呼ばれる家禽に比

べ、小さく丸みがある可愛らしい

サイズ感。脚の根元は

羽毛に覆われて地面との距離も近い。

それでいて骨太な日本人的体型。

愛おしげでしたわ〜。







実は【佐渡髯地鶏】、明治・大正、いや

それ以前から佐渡で飼育されていて

『コッコー』という愛称で親しまれてい

たほど身近な鶏だった。それが昭和

初期、戦前・戦後には外国産鶏の輸入

が増え【髯地鶏】などの在来鶏の飼育

が減っていき一時『コッコー』はほとん

ど絶滅状態となったことも。そして現

在、原種である【佐渡髯地鶏】を守る

【佐渡ひげ地鶏保存会】が結成され、

種の保存に取り組んでいる。

種の保存と共に、平成十六年からひ

げ地鶏の食材化の試みも続いている。

【佐渡地鶏・ひげ】と命名されたこの鶏

は、【佐渡髯地鶏】の雄と【ロードアイ

ランド・レッド】の雌の交配種。

この取り組みにも大切な意味が込め

られている。特産物を作ることで、社会貢献や

雇用の場を提供すること。

佐渡へのお客様に、地元で丁寧に育っ

た食材を感じて頂くこと。それが佐

渡全体の活性化につながって行くこと

が目標。それから、完全循環型の鶏

舎スタイルを実現すること。

今後の課題はまず解体処理場の開設

。どうしても地元住民の方々の協力

や理解が必要になってくる。命を頂い

て、私たちの生命はつながれていくのだから…。

駆け足気味に、事務局の本間さん

から教えていただいた事と、本間さんの

目指している形を詰め込みましたが、

このコーナーでは今後、【佐渡髯地鶏】を

シリーズ化して追っていきますので乞うご期待!

掘り下げてまいります!



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