佐渡一の大太鼓
(新穂村大野)


大野の塚原山根本寺境内の太鼓堂にある大太鼓は、佐渡一に大きいものである。
胴はマメノキで作られ、皮は越前国(福井県)へ漂着した水牛の皮を張ったものだということである。
この太鼓を打ち鳴らすと「潟の川(加茂湖のことを昔の人は、こうよんだ)」の魚が不漁となるといって、鳴らさないことにしている。
(付記)
田中葵園の「佐渡奇談」によると、、この太鼓を、大野の「放れ牛」という大力の相撲取が、自分の力を試そうとして打ち鳴らしたことがあった。その響きで、新穂の町中の瀬戸物店の瀬戸物が破損した。
それからは、この大太鼓はならさないようになった。と書いてある。

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