歴史
46〜65
史跡にこれほど興味をそそられるのはどうしてだろう。私たちが生きる今という時間は、歴史をつくってきた先人たちの日々の営みの積み重ねの上にあるわけだし、それらを史跡から想像するのは楽しい。意外な発見があったり、納得したり、深く考えさせられたり。歴史を訪ね歩くのは、旅の醍醐味であるのだ。
佐渡の歴史は、興味深い発見の連続。8世紀にはすでに国府が置かれた佐渡は、順徳上皇、日蓮聖人、世阿弥、小倉実起などの政争に敗れた人々の遠流の島となり、徳川幕府の財政を支えた佐渡金山が開発されて隆盛を極めるなど、特異な歴史を刻んできた。教科書で学んだ歴史の表舞台と隣り合わせの史実は、パズルの穴を埋めてくれるかのよう。これはもう、おもしろくないわけがない。歴史遺産をかたくなに守り、残してきた佐渡はまさにタカラの島なのだ。これからの歴史はまた、佐渡の芸能や芸術、文化などにも大きく影響を与えた。歴史をたどることで、佐渡の素顔がより見えてくるに違いない。
佐渡百選
歴史
46〜65

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