坑道探検

排水・通気・照明 



水上輪や手繰りで汲み上げられた水は、
坑道に敷設した掛樋を通して坑外に排出された。
灯火からでる油煙や、
石粉、炭酸ガスなどで汚れた抗内に新しい空気を送るため、
風回唐箕(カザマワシトウミ)(手回し送風機)が使われた。
坑道や水貫間切(ミズヌキケンギリ)の抗口間に高低差や気温差があると、
大気に圧力差が生じ、坑内の空気が自然に流れ、空気の浄化に役立った。
照明は、当初、松脂蝋燭(マツヤニロウソク)や檜縄(ヒノキナワ)を灯油に浸して燃やす紙燭を使った。
江戸中期頃には、
鉄皿に柄のついた灯火器具「釣ともし」に切り替わった。

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