坑道探検

金穿大工の生活(かなほりだいくのせいかつ)



金穿大工(採鉱夫)は、
原則として2人か、3人が1組で採掘を行った。
採掘作業は4時間ごとの交替制であった。
また、金穿大工は、
他の抗内の労働者と違い、
技術者として処遇されていたので、
食事や休憩の時間がとれて、
筵(ムシロ)の上で横になることも出来た。
江戸時代中期以後の例では、
賃金は、よく働く大工で、
一昼夜働いて約5百文と高額であった。
粉塵が肺に入り短命の者が多かったので、
抗内から出ると酒や賭博を好み、
派手な身なりで贅沢をし、
遊廓などで賃金を使い果たす者も多かった。

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