情報 2008年11月25日
      

             

     

      

      

      



げんまるつれづれ綴り

ひと雨ごとに色づいた紅葉も、季節の移ろいと共に終わりを告げようとしている。

それにしても今年の秋は実に感慨深かった。二十七年ぶりのトキの野生復帰である。

いっそう高くなった秋空に飛びたったトキらの羽色は、その名の如く美しい朱鷺色だった。

放鳥翌日からは気温もぐっと下がり天候も雨。





さてさて…迎える冬を彼らは無事に乗り越えられるのだろうか?と心配になったが、
それは無用のようだ。
今回放鳥されたトキは、今後も専門家の手により、その暮らしぶりを見守られるという。
それならば一安心だが、本当の意味での野生復帰となると、まだまだ時間を要することになるだろう。

トキを取り巻く環境作りは、農薬や化学肥料の削減、エサ場となる水田作りなどなど、
どれをとっても一筋縄にはいかないことばかりである。本来あるべき姿に戻すということは、
想像以上に大変なことなのだ。

けれど、トキが住める美しい自然豊かな島になるということは、
トキだけでなく命ある全てのものに優しい環境であるということ。

とすれば共栄共存できる環境づくりを、今のこのトキ(時)とばかりに島をあげてやる時(トキ)が来た!
のではないだろうか?と切に思う晩秋である。


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