情報 2009年3月25日
エスライフ09年4・5月号
      






げんまるつれづれ綴り





春の佐渡は花の島〜♪

イロトリドリの花が咲き島全体で春を教えてくれる。

同時に、豊かな自然が残る島だとあらためて思う季節でもある。

平野部が新緑でまぶしくなる頃大佐渡の山々、

なかでもドンデン山には沢山の山野草が一斉に咲き、訪れる人を楽しませ癒してくれる。

山野草の中には貴重な花も存在し、シラネアオイもその一つである。

シラネアオイは日本の固有種。

日本にしかないオンリーワンな花。

また、日本海側の特殊な立地に生き残った遺存種 = 生き残りでもある。

この花、いうならば生きた化石『花版・シーラカンス』といったところだろう(笑)

島にはこの他にも貴重かつ絶滅危惧種とされる山野草がある。

そのほとんどがラン科のものだ。

絶滅の危険性の要因は色々あるが、なんといっても心無き人の園芸採種目的の盗掘が一番の原因である。

自然は誰のものでもない。

共生するもの。道徳心のない人の手からは守るべきである。

最近、話題の原生林も同じ。

かつて知る人ぞ知るの森は、公になったことで、環境が著しく悪化している。

これもまた、訪れる人のルールやマナー違反によるものだ。早急な対策がとられることを願ってやまない。

佐渡は自然なしでは語れない島。

『トキだけじゃねぇんだっちゃ〜守らんなんもんは・・・』

島の自然全てが宝なのだと強く思う春である。


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