情報 2009年5月25日 エスライフ09年6・7月号 |
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げんまるつれづれ綴り 田んぼの苗が風にゆれている。 田植えが終わり農作業もひと段落する梅雨の頃、島は再び祭りや薪能が盛んになる。 春先の祭りとはまた違った「芸能の島」佐渡を満喫できる。 ところで、この時期行われる祭りで、奇ミョーな「神事芸能」がある。 佐渡の祭りの定番・鬼太鼓とは似ても似つかぬ、珍しい芸能 ー。 それは、毎年6月 日に行われる「羽茂祭り」のヨビモノ「つぶろさし」である。 ナニが奇ミョーかってつぶろさしの「コトバの意味」と「踊り」にある。 つぶろは男性のシンボル・陽モノの意、さしはサスルの転化、という。 - シンボルをサスル! 祭り? - 「コトバの意味」でもア然とするのに、「踊り」はさらにスゴイ。 ナガーイつぶろを股にはさんだ男と、ササラスリという女、醜い金持ち女の三役で絡み合い、 軽妙な棒使いでユーモアに踊る。 この棒使いが「コトバの意味」そのものをストレートに表現! ハジメて見る人を、オボえさせてしまう。(オボえる・佐渡弁でびっくりする、の意) まさに、赤面覚悟の奇ミョーな「チン(珍)」祭である。 とはいえ、「つぶろさし」は島の芸能の中で、もっとも歴史が古く、1396年(応永3年)から伝わる、 れっきとした伝統芸能である。 京都祇園祭りからの伝来かといわれている。 「つぶろさし」が唯一残る羽茂は、昔から自給自足の純農村として過ごしてきた。 古代の種付け祭りの名残とも言われるこの神事芸能は、農作業の収穫を表現するものであり、 五穀豊穣・豊かな稔りを願う風土に根付いた純朴な農民文化である。 つぶろさしの「コトバの意味」や「踊り」のスタイルの奥には決して奇ミョーではない 「ホントの意味」が隠されている。 百聞は一見にしかず! 県の無形文化財にも指定されている「珍(チン)」祭 ぜひ見てくれぇっちゃー! 佐渡南部に残る珍チン・オブジェ … 羽茂のクアテルメ日帰り入浴施設の駐車場にある小さな祠の中に。 御神体はつぶろさしと大獅子の二つを合体させたもの。 豊穣・健康美肌・子孫繁栄を念じ、神楽湯神社として奉ったもの。 小木の幸福地蔵の近く、十上神社の社の中に。 太さ長さともにジャンボ。 「宿根木の大珍宝」だいチンぽう?! 赤泊の瘡森(かさもり)神社に石造「おさすりさん」が建立されており、その隣にも仲のよさそうなモノが。 ちなみに、瘡守(かさもり)さんとは人類繁栄の「性の守護神」として古来より、 全国各地の信者から崇拝されている。 特集TOP エスライフTOP |
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