情報 2009年9月25日
エスライフ 09年10・11月号
〜 さおりのヨガ的ライフから 〜



[イラスト] アルノ ムールマン

その1「たかが呼吸されど呼吸」この世に誕生したときからあちらの世に行くまでず〜と続く呼吸。

普段の生活の中で大抵の人が自分が呼吸をしていることを忘れている、

気づいていない人が多いのではないのでしょうか?

人の話を聞く時に息を吸いながら話を聞いて、自分が話しをする時には息を吐きながら話をすると

会話がスムーズに進むらしいのです。

実はこの呼吸というものを意識し始めると「人生を大きく変えてしまうようなことが起こり始める」

とその意識に目覚めているグルジ(ヨガの伝道師、指導者)達は口を揃えて言います。

ヨガでは呼吸をとても大切に考えています。

ヨガ的にいうと呼吸は人間の最小限の運動で、一般に運動といわれている身体を動かすことが困難な人や、

抵抗のある人でもこの呼吸法を継続していくことで運動をしたことと同じ効果だけではなく、

疲労回復、更に精神の安定などの効果が得られ心身の健康に結びつくようになるようです。

わたしが9年前にヨーロッパでインド式ヨガを始めた当時は、

口で呼吸をする子供の頃からの癖が抜けず毎回先生に「鼻から呼吸をして」と名指しで注意されていました。

顔から火がでそうになるくらい恥ずかしい思いをしながら、しかも鼻からの呼吸がどうしても苦しくて、

吐きそうになりながらもヨガの後の独特な開放感である

「心も体もふわ〜〜〜となる気持ちよさ」に惹かれ、ヨガ道場に週に1回くらいのペーズで通い続けました。

1ヶ月もすると鼻からの呼吸にすっかり慣れ少しずつ日常の中でも自分の呼吸を意識する事が多くなって、

大きな変化としては以前よりも睡眠が深くぐっすりと眠れるようになりました。

忙しくてヨガの時間がとれない時には車の運転中や睡眠前などのちょっとした時間に少しでも呼吸を

意識してみるようにしています。

それだけで忙しさの感じ方が少しゆったりとしてくるから不思議です。

わたしのやっているヨガというのはやたらくねくねと身体をねじらせたり、逆さまになったりする辛い身体の

柔らかい人にしかできないようなイメージが強いけどヨガの基本は誰もが知っているこの「呼吸」。

身体がどんなにすごい格好になっても乱れない呼吸の方法を身につけて、何事にも動じない安定した

心になることを目指すのが運動のヨガ(ハタヨガ)の修行なのです。

では今回は簡単に5分でできる呼吸法をひとつご紹介します。

平らな床あるいは畳の上で行います。

体が床に当たって痛い方は大きめの毛布などを敷いてもいいでしょう。

まずは床の上に仰向けに寝ます。

片手の手のひらをおへその下くらいのところに当てます。

目を閉じて自分の呼吸を聞くようにして意識を向けて行きます。

お腹の中の力を抜いてお腹の中をやわらか〜くしていきます。

息をしたときにお腹がどんなふうに動いているのかをしばらく観察します。

息を吸い込んだ時にはお腹が風船みたいに膨らんでいくようにお腹を大きくしていきます。

息を吐く時にはお腹の皮膚が背中にくっつくようなイメージでお腹の中を柔らかくしてお腹をへこませていきます。

この呼吸を5分くらい続けるといいでしょう。

その後時間のある人は両手のひらを天井向きにして少し身体から離して仰向けになったままの状態

で意識をからだの内側へ向けて行きます。

ヨガではこのポーズを「屍のポーズ」といってとても大切にしているポーズなんです。

そのまま寝てしまって(どこか別の世界へ行く)もいいでしょう。

タイマーなどがあれば5分程セットしてやるといいと思います

思い出した時や空いた時間にこれをやるだけで、少しずつ心身の変化に気づくようになってくると思います。

佐渡島を「ヨガ島」にしたいという思いでこの佐渡の地に舞い降り、やはりその思いが、

ただの思いつきだけではなく目には見えない何かが存在していることを日々実感しながらスローヨガライフ

を楽しんで生活しています。


宮澤さおりのヨガ教室

あおぞらヨガ
金曜日 13:30〜15:00 
 本町会館2階
土曜日 10:00〜11:30
 アミューズメント佐渡 練習室2
リラックスヨガ
月曜日 13:30〜14:30
えんや「健康くらぶ」
問合せ/予約090-9500-4465(宮澤)
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ヨガブログ「ヨガ島」更新中
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